HomeTranslationsBrothers In Arms
Brothers In Arms

Brothers In Arms

by Dire Straits

AlbumBrothers in Arms
Released1985

1985年にダイアー・ストレイツが発表した大ヒットアルバムのタイトル曲。フォークランド紛争を背景に、極限状態の戦場で敵味方を超えた兵士の悲哀と戦争の無意味さを静かに語る反戦バラードです。

Lyrics & Translation

Source Lyrics

These mist-covered mountains Are a home now for me

霧深い山々が今の住処

But my home is in lowlands And always will be

でも本当の故郷は穏やかな低地にある この先も変わらずずっと

Someday, you'll return to Your valleys and your farms

やがて君は還るだろう 君を待つ谷間の農園に

And you'll no longer burn To be brothers in arms

もう君は心を燃やさなくていい 兵士であろうとするために

Through these fields of destruction Baptisms of fire

破滅的な戦場での 炎の洗礼

I've witnessed your suffering As the battle raged higher

戦闘が激化する中 君の顔に苦悶の色を見た

And though they did hurt me so bad In the fear and alarm

恐怖と混乱が渦巻く中で 僕は手酷く傷を負った

You did not desert me My brothers in arms

君は僕を見捨てなかった この腕に眠るかけがえのない友よ

There's so many different worlds

幾つもの「世界」

So many different suns

幾つもの太陽

And we have just one world

本当は世界は一つなんだ

But we live in different ones

でも僕らは違う「世界」に住んでいる

Now the sun's gone to hell, and The moon's riding high

太陽は地に沈み 月が高く昇る

Let me bid you farewell

友よ、別れを告げさせてくれ

Every man has to die

僕らも皆死ぬことになる

But it's written in the starlight And every line in your palm

星の輝きは告げている 君の手に刻まれた皺も (世界に境界など無いということを)

We're fools to make war On our brothers in arms

僕らは馬鹿だった 手を取り合うべき相手に 戦争を作り出していたんだ

思い描いた情景は

主人公とその親友は、政治的スローガンに触発されて部隊に参加する。
正義とか愛国心、そんな言葉を燃料にして。

参加したのが正規軍かはわからないが、霧深い山に陣を張っている様子はゲリラを想像させる。

初めての戦闘、恐怖と混乱が支配する戦場で、主人公は重傷を負う。

親友は主人公を見捨てず、安全な場所に運び出そうとする。しかし親友もまた銃弾に倒れる。

主人公の腕の中、親友は苦痛のまま命を落とす。

日が落ち戦闘は小康状態になる。

主人公は親友の亡骸を埋葬する。もはや愛国心や正義などというものは崩れ去っている。

慰めは、親友の魂が故郷に還れるということ、親友が兵士であるために心を奮い立たせる必要も無くなったということ。

親友に最後の別れを告げるとき、あるのはすぐに後を追うことになるだろうという確信。
夜が明け戦闘が再開されれば多くの人が死に、既に重傷を負っている主人公は確実にそこに含まれるでしょう。

星の広がる夜空には国境など描かれていない、そして敵の兵士が見ているのも同じ星空という事実。
そして親友の手の平に刻まれた人生を示す皺にも、国家や所属を示すものは何も記されていない事実。

先程まで殺し合っていた敵方の兵士たちも同じ人間であり、何一つ争う理由が無いことを。
ひいては全人類に同じことが言えるでしょう。

悟った時には親友の命が失われ、自分もまた死が迫っている。

そんなストーリーです。

主題は極めて明確。
この詩は戦争というものをfoolの一言で切り捨てているのです。